公開日:
2019年3月6日最終更新日:
2021年2月22日【背景】
脳脊髄液漏出症の画像診断は,RI脳槽シンチグラフィー,CTミエログラフィー,脊髄脊椎のMRIによって脳脊髄液漏出そのものを診断する方法と,漏出症の結果として生じる低髄液圧症の間接的診断方法としてのMRI(単純・造影)がある.既に低髄液圧症を示唆するMRI所見として多くのものが報告されているが(文献1),診断における位置づけは不明である.スイスBern大学のチームは,低髄液圧症を示唆する6個のMRI所見について,スコアリングシステムを作成し,脳脊髄液漏出症の診断における意義を検討した.解析コホートは132例で,連続72例の低髄液圧症患者と性・年齢をマッチさせた頭痛のない60例からなる.検証コホートは20例の低髄液圧症患者.
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