NIHSS6点未満の軽症脳主幹動脈閉塞に対する機械的血栓除去は有効性を示さず―後方視研究とメタアナリシス

公開日:

2019年11月25日  

最終更新日:

2022年10月20日

【背景】

急性期脳主幹動脈閉塞に対する機械的血栓除去術の有効性はNIHSS≧6(中等症以上)の症例に対して確立しているが,軽症の大血管閉塞症例に関してのエビデンスは乏しい(文献1,2,3).テネシーヘルスサイエンスセンターのGoyalらは,世界16施設で過去5年間に治療した前方循環急性期脳主幹動脈閉塞で軽症NIHSS(<6)の連続251例(機械的血栓除去術[MT:mechanical thrombectomy]138例,最善の内科治療[bMM:best medical management]113例)を後方視的に解析し,血栓除去術の安全性と有効性を検討した.