血中マイクロRNA(miR-146a,miR-134)はFIAS(複雑部分てんかん)の薬剤抵抗性と相関する

公開日:

2020年5月13日  

最終更新日:

2021年10月6日

【背景】

アテネ大学のチームは,神経炎症性疾患やてんかんで発現増加が報告されているmiR-146aとmiR-134に焦点をあてて,複雑部分てんかん(ILAE2017分類では意識減損焦点発作:FIAS)の薬剤抵抗性との関係を求めた.患者はFIASの162例.追跡期間は36ヵ月以上.薬剤抵抗性てんかんの定義は抗痙攣剤の適切な投与下で,12ヵ月間で一回以上の発作とした.86例(53.1%)が薬剤抵抗性てんかん,76例(46.9%)が薬剤反応性てんかんと診断された.