公開日:
2021年6月13日最終更新日:
2022年2月10日【背景】
脳梗塞患者における心房細動の検出はその後の治療介入と転帰に大きな影響を与えるが(文献1),短期間の測定では発作性の心房細動は見逃されることが多い.アルバータ大学のチームは,心房細動がない脳梗塞患者300人をランダムに別け,発症後6ヵ月以内に150人には体内埋め込み式ループレコーダーを挿入して12ヵ月間,150人には体外式ループレコーダーを装着して30日間の心電図測定を行った.全対象患者のうち66.3%が原因不明の脳梗塞で,CHA2DS2-VAScスコア中央値は4であった.その他,ラクナ梗塞14.7%,アテローム血栓性脳梗塞8.7%,心房細動以外の心原性脳塞栓6.7%が含まれた.
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