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2023年6月6日最終更新日:
2023年9月13日【背景】
後交通動脈瘤による動眼神経麻痺は稀ではないが,予後はあまり判っていない.本稿はブラジルにおける10ヵ所の脳外科センターで2008年から2020年にクリッピング術を受けた後交通動脈瘤患者511例を対象に,動眼神経麻痺の背景因子と予後を検討したものである.年齢中央値55-56歳,女性84.5%,破裂瘤70.8%であった.初診時の動眼神経麻痺有りは119例(23.3%)で,麻痺無しは392例(76.7%)であった.麻痺無し群と麻痺有り群における破裂動脈瘤,糖尿病合併,高血圧合併の頻度に差はなかった(69.8 vs 73.9%,9.8 vs 7.8%,58.8 vs 59.1%).
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