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2023年6月6日最終更新日:
2023年9月13日【背景】
頭蓋底髄膜腫によって内頚動脈海綿静脈洞部が狭窄する頻度は約20%とされている(文献1).
本研究は,2011年から2017年にマンチェスター大学脳外科センターを受診した頭蓋底髄膜腫患者の登録データを後ろ向きに解析して,内頚動脈狭窄に関わる虚血性脳卒中のリスクを解析したものである.対象は頭蓋底髄膜腫812例のうち海綿静脈洞を巻き込んでいた(involvement)118例.年齢中央値は70歳,女性77%,追跡期間中央値は97ヵ月であった.
このうち,62例(53%)で内頚動脈海綿静脈洞部の狭窄が認められ(狭窄群),56例(47%)では認められなかった(非狭窄群).
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