Neurosurgery Summary - 神経膠腫, 薬物治療, 1p/19q 共欠失, 1p/19q, IDH2, IDH1, PFS, 星細胞腫, 低悪性度グリオーマ, 乏突起膠細胞腫, 無増悪生存期間, 米国
公開日:
2023年6月26日最終更新日:
2023年9月13日【背景】
IDH1/2は,イソクエン酸とα-ケトグルタル酸を相互変換する酵素であるが,その遺伝子変異はグレード2成人びまん性グリオーマのほぼ全例で認められる(文献1,2).本稿は,世界10ヵ国(米国・西欧・イスラエルなど)77施設で実施された血液脳関門通過性の変異型IDH1/2酵素阻害剤Vorasidenib(文献3)の第3相試験の結果である.対象はIDH1/2変異を伴うグレード2のグリオーマで手術後ただちに化学療法あるいは放射線療法を行う必要がないと判定された331例(星細胞腫159例,乏突起膠細胞腫172例).対象を無作為に1対1に振り分け,Vorasidenib 40 mgか偽薬を連日経口投与した.
ここから先は閲覧有料です。