血栓回収治療に際しての橈骨動脈アクセスが大腿動脈アクセスに対して非劣性であることを証明:スペインにおける評価者盲検RCT

公開日:

2024年6月18日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

急性頭蓋内動脈閉塞に対する血栓除去術のアクセスとしては,大腿動脈が選択されることが多いが(文献1),心血管インターベンションでは腕の動脈からのアクセスが主流となりつつある(文献2).
バルセロナ・バルデブロン大学血管内治療科などのチームは,橈骨動脈の選択が大腿動脈に対して非劣性であることを明らかにするために,評価者盲検RCTを行った. 
対象は急性期脳主幹動脈閉塞患者のうち超音波検査で橈骨動脈径が2.5 mm以上であった116例.58例ずつが橈骨動脈経由と大腿動脈経由に無作為に割り当てられた(ITT解析対象).アクセスの入れ替えがなかったのは橈骨動脈の53例と大腿動脈の51例(PP解析対象例).