タウPETの方がMRIやアミロイドPETよりも正確に軽度認知障害(MCI)から認知症への進行を予測する

公開日:

2024年7月13日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

認知症診断におけるAβPETあるいはタウPETの利用が進んでいるが,軽度認知障害(MCI)患者における意義付けはまだ定まっていない.韓国,スウェーデン,米国,スイスの国際研究チームはMMSEスコア23点以上のMCI患者で,診断後1年以内にAβPET,タウPET,MRIが実施された448例を対象に追跡を行った.331例は発見コホート(平均年齢70.9歳,MMSE27.1,APOEε4保有者51.7%),117例は検証コホートに割り当てられた.1.9年の平均追跡期間中に発見コホートの110例(33%)がMCIから認知症に進行した.このうち65%はアルツハイマー病,残りは他の形の認知症と診断された.