成人もやもや病に対する血行再建術はどのような症例に有用か:韓国の住民ベース研究19,700名の解析

公開日:

2024年8月9日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

成人もやもや病に対する血行再建術はどのような症例において,死亡や脳卒中リスクの低減をもたらし,逆に上昇させるのか.韓国の水原市亜州大学脳外科は同国における希少疾患に関する診療情報データベース(HIRA)を用いた臨床研究を実施した.
対象は2008年1月以降の13年間に,韓国でもやもや病と診断された16歳以上の19,700名(平均年齢45.4歳,女性64.8%).内訳は,出血発症3,194例,虚血発症517例,無症候性15,989例.4,168例でバイパス手術が実施され(直接バイパス2,712例,間接バイパス1,456例),15,532例は保存的に治療された.術後追跡期間中央値5.74年.