未破裂中大脳動脈瘤に対する治療は未だにクリッピングファーストか:2011年以降の10報告1,664例のメタアナリシス

公開日:

2024年8月26日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

従来,中大脳動脈の未破裂動脈瘤に対する治療としては血管内治療よりもクリッピング術が多用されてきた(文献1,2,3).しかし近年,血管内治療にはフローダイバージョンなどの新規手技が導入されている(文献4,5).本研究は,2011年以降に出版された未破裂中大脳動脈瘤に対する血管内治療とクリッピングを比較した10論文に含まれる1,664動脈瘤(血管内治療366個,クリッピング1,298個)に関するメタアナリシスである.血管内治療ではコイリング主体の報告が多かったが,バルーンアシストコイル(2論文),ステントアシストコイル(3論文),フローダイバージョン(1論文),WEB(1論文)の報告が含まれていた.