公開日:
2024年9月14日最終更新日:
2024年10月5日【背景】
視床下部過誤腫の治療法としては薬物治療,開頭摘出術,内視鏡下摘出手術,定位手術的照射(SRS),定位温熱凝固術などがあるが,未だ標準的な治療は確立していない.本稿は米国、インドなどの5つのガンマナイフセンターで定位手術的照射が施行された視床下部過誤腫39例(男性24例,女性15例)に関する後方視研究である.診断時年齢中央値は12歳(0.4-53歳).診断時までのてんかん罹病期間は平均13±14(SD)年.初診時,95%はてんかん発作,87%は笑い発作を示した.思春期早発症は20%,認知機能障害や行動異常は75%で認められた.過誤腫診断からガンマナイフまでの期間は平均37ヵ月であった.
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