破裂したSMグレードIV-Vの脳動静脈奇形をどうすべきか:ジョンズ・ホプキンズ大学における84例

公開日:

2024年11月16日  

最終更新日:

2025年1月7日

【背景】

破裂したSMグレードIV-Vの脳動静脈奇形(AVM)は稀で,その適切な治療方法は確立していない.ジョンズ・ホプキンズ大学脳外科は,自験の破裂したSMグレードIV-VのAVM84例(平均年齢29.2歳,男女ほぼ同数)を後方視的に解析して,自然史,治療効果,予後を左右する因子などを求めた.AVMの存在部位は大脳深部と大脳皮質がほぼ同数.初発症状は頭痛70%,麻痺23%,意識消失15%であった.45例が定位手術的照射を,17例が摘出手術を,5例が塞栓術のみを受け,17例が保存的に加療された.平均追跡期間は11.8年で,その間に38%のAVMが閉塞した.