21世紀における脊索腫の治療と予後:オンタリオ癌登録の208例

公開日:

2024年11月16日  

最終更新日:

2025年1月7日

【背景】

脊索腫は,一千万人あたりの年間発生数が1.8-8.4人という極めて稀な腫瘍であり(文献1-3),住民ベースでの頻度や病態は明らかではない.トロント大学脳外科のチームはオンタリオ州癌登録に2003年以降の17年間に登録された脊索腫208例を解析し,21世紀における本腫瘍の住民ベースでの臨床像を明らかにした.この17年間における年齢標準化発生率は12.04/1千万人・年であった.この期間内では年間発生率に変動はなかった.208例の発生部位別内訳は,頭蓋底部97例,可動性脊椎(C1-L5)37例,仙腸骨65例であった.