米国におけるパートナー間/家庭内暴力(IPV/DV)関連の外傷性脳損傷の実態:米国外傷データバンク(2018-2021)

公開日:

2024年11月28日  

最終更新日:

2025年1月7日

【背景】

米国の女性の47%,男性の44%が親密なパートナーによる暴力を経験したことがあると報告され(文献1),臨床的/社会的に重篤な結果をもたらしている(文献2,3).
本稿は,米国外傷データバンク(NTDB)に,2018年からの4年間に登録された親密なパートナーによる暴力あるいは家庭内暴力(IPV/DV)のうち外傷性脳損傷(TBI)を伴ったケースを抽出し,その実態を解析したものである.
この期間にNTDBにはIPV/DV3,891例が登録され,そのうちTBIありは31.1%であった.TBIには頭蓋骨折30.2%,硬膜下血腫19.8%,くも膜下出血13.4%,硬膜外血腫1.1%,脳挫傷8.1%,脳浮腫3.3%が含まれた.