公開日:
2025年1月29日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
けいれんは悪性神経膠腫(HGG)を有する患者の約半数で認められるありふれた症状であるが(文献1,2),予後に及ぼす影響は充分には判っていない.クリーブランド・クリニック脳外科は,1999年以降の13年間に治療したHGG 950例(平均61歳)を対象にけいれんと予後との関係を解析した.IDH1-ワイルド・タイプは563例であった.追跡期間は平均9.1ヵ月.414例(43.6%)は全経過を通じて最低1回のけいれんがあり(全けいれん患者),261例ではHGGの診断前にけいれんがあり(早期けいれん群),153例はHGG診断後にけいれんが初発した(後期けいれん群).残りの535例では全経過でけいれんはなかった.
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