公開日:
2025年1月29日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
脳ドック等の脳MRI検査で発見される大脳白質病変は慢性の脳微小循環障害を反映していると考えられており,加齢,高血圧,脂質代謝異常,耐糖能異常などとの関係が示唆され,認知症のリスク因子の可能性がある(文献1,2,3,4).一方,いくつかの疫学研究は,コーヒーや茶の飲用が高齢者の認知機能に好影響を与えることも示唆しているが(文献5,6,7),茶の種類(緑茶か紅茶か)を分けて検討した研究は少ない.
本研究は日本国内8地域の高齢者(>65歳)からなる大規模認知症コホート研究(JPSC-AD)の登録患者を対象とした,コーヒーや茶の飲用量と大脳白質病変や脳萎縮との関係を解析した住民レベル研究である.
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