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2025年3月13日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
炎症は動脈瘤破裂の重要な因子であり(文献1,2),炎症を抑制することによって動脈瘤の破裂を回避できるかもしれない(文献3,4,5).一方,紫外線は免疫抑制を通して全身的な抗炎症反応を引き起こす可能性がある(文献6,7).またくも膜下出血が冬場に多いのも紫外線への曝露の減少が影響しているのかも知れない(文献8,9).ハイデルベルク大学脳外科は,世界各国の紫外線の量とくも膜下出血の発生頻度との相関を検討した.国別の年間くも膜下出血(SAH)の頻度が判明している32ヵ国を対象とした.
国別のSAHの発生率は1.3-28/10万人・年で,紫外線インデックス(UVI)は 1.76-11.27であった.
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