分子学的な定義による乏突起膠細胞腫における遺伝子変化が予後に与える影響:CIC変異はPFSを短縮するかも

公開日:

2025年3月13日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

乏突起膠細胞腫では,CIC,FUBP1,TERTpの遺伝子変化を伴っているケースが多いことが知られているが(文献1-4),その臨床的な意義については充分に判っていない.
ジョンズ・ホプキンス大学脳外科は,2005年以降の16年間に治療した分子学的な定義(IDH1/2変異,1p/19q共欠失)による乏突起膠細胞腫の95例を対象に,次世代シーケンシング(NGS)を用いて435個の遺伝子からなるパネルの遺伝子変化を検索した.NGSにはホルマリン固定-パラフィン包埋腫瘍組織を用いた.対象の95個の腫瘍で,10種の遺伝子変化が少なくとも9個以上の腫瘍で認められた.