Zabramskiの分類に基づく脳海綿状血管腫の臨床像と予後: フィンランドにおける775例の追跡結果から

公開日:

2025年3月13日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

現在,脳海綿状血管腫では,Zabramskiらが1994年に発表したMRIによる4つのタイプへの分類(タイプ1,2,3,4)が最も一般的である(文献1).ただし,この画像分類と臨床像や予後との関係は充分にはわかっていない.本稿はフィンランドの人口の40%をカバーする二つの三次医療センター(クオピオ大学 , タンペレ大学)で過去約25年間に診断された775例(859個)の脳海綿状血管腫の横断的後方視的解析である.局在は天幕上77%,小脳16%,脳幹10%であった.症状で最も多かったのはけいれん21%で,続いて頭痛11%であった.59%は無症状であった.家族歴は1.3%であった.