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2025年3月13日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
脳主幹動脈の急性閉塞に対する血栓回収後には梗塞巣の何らかの出血が12-45%で認められる(文献1,2).その中で,塊としての脳実質内出血は神経症状悪化と死亡率増加の因子であることが明白である(文献3,4).一方,点状出血に関しては予後不良因子との報告があるが(文献5,6),むしろ予後良好因子の可能性も報告されている(文献3,7).
本稿は汕頭大学など中国南東部の4大学で実施された後ろ向き研究で,2019年から2021年に前方循環の急性閉塞に対して血栓回収が行われ,mTICI ≥2bの再開通が得られ,塊としての脳実質内出血やタイプ3出血(くも膜下出血)症例を除いた316例を対象とした.
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