メージュ症候群に対する脳深部刺激の効果と相関する因子:26報233例のシステマティックレビュー

公開日:

2025年4月22日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

メージュ(Meige)症候群は,眼瞼痙攣と口腔下顎ジストニアを主訴とする限局性ジストニアの一つで(文献1),有病率は人口10万人あたり数人である.筋緊張改善剤や抗コリン薬などの内服の効果は不十分で,ボツリヌス毒素局注の効果も一過性である(文献2,3).薬物でのコントロールが困難なメージュ症候群に対しては淡蒼球内節(GPi)の電気刺激療法(DBS)の有効性が報告されてきたが(文献4,5),近年,視床下核(STN)電気刺激の報告も登場してきた(文献6).
本稿はメージュ症候群に対するDBSの効果を,既報の26報告233症例を対象に,GPiとSTNを比較しながら解析したシステマティックレビューである.