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2025年4月22日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
視床下部過誤腫(HH)は難治の笑い発作(GS),精神発達障害などを呈し,ADL,QOLを強く阻害する疾患で,薬物療法の効果は限定的である.HHのてんかん発作はHH自身が原因となっていることが明らかになっており,摘出術やガンマナイフ治療が試みられてきた.一方近年,HHと周囲の視床下部の結合を遮断する定位的焼灼術が導入され,高い有効性が報告されてきた.
これに伴い,従来のHHの分類に代わる,定位的焼灼術時代にふさわしいHHの分類が必要となってきた.西新潟中央病院のShirozuらは,HHを視床下部との位置関係(辺縁P,内部I,混合M)と側方性(片側性U,両側性B)を基に6個のタイプに分類した.
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