内頚動脈狭窄症の患者における視機能低下の回復はCEAとCASどちらが有利か

公開日:

2025年5月30日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

CEAとCASは共に脳卒中のリスクを低減することが知られているが,視力低下に対する有効性は不明である.本研究は,埼玉医科大学と関連の医療機関で実施したCEAとCASが内頚動脈狭窄症患者の眼血流(OBF)および視力に及ぼす影響を検討した多施設前向き研究である.対象は2018年以降の4年間で内頚動脈狭窄に対して外科的な治療が実施された76例で,CEAが39件,CASが39件実施されていた.治療法の選択は各研究参加施設の判断に委ねられた.OBFは網膜血流の絶対量を反映する平均ブラー比(MBR)で評価した.視力はCSV-1000を用いてコントラスト感度のログ関数の下部面積(AULCSF)で評価した.