公開日:
2025年5月30日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
膠芽腫では,MRI造影病変の範囲を超えたFLAIR画像における高信号部分を切除するFLAIRectomyが,生存期間の延長と相関することが示唆されているが(文献1,2),その評価は定まっていない(文献3).本稿はイタリアの3施設で実施された前向き研究で,FLAIR高信号部切除の範囲と臨床転帰および生存期間との関係を解析したものである.対象は2020年以降の3年間に摘出術が行われた膠芽腫(58%)あるいはグレードIV星細胞腫(42%)の150例(男性82名,平均年齢は58.2歳).多発性腫瘍やエロクエント領域に造影部分を有する腫瘍は除外された.手術は3D-造影T1と3D-FLAIRのナビゲーション下で実施された.
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