頭蓋咽頭腫に対するガンマナイフの超長期成績:カロリンスカ大学の44例,平均21年の悉皆追跡調査の結果

公開日:

2025年5月31日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

手術後残存したり,再発した頭蓋咽頭腫に対してガンマナイフによる定位手術的照射(GKRS)を行うことは多い(文献1,2).しかし,従来の大きなシリーズの報告はGKRS後数年間の経過観察にとどまっており(文献3-5),10年を超える長期の転帰については不明である.
カロリンスカ大学神経科学部門などのチームは,彼らが1968年以降2010年までにGKRSを行った頭蓋咽頭腫44例の全例を対象にその転帰について後方視的な解析を行った.
GKRS時の年齢中央値は17歳(3~75).GKRSの理由は部分摘出後の腫瘍増大50%,生検術後初期治療23%などであった.腫瘍辺縁線量中央値は10 Gy(範囲8~19 Gy)であった.