機械的血栓除去術前の経静脈的テネクテプラーゼの投与の有効性と安全性:中国におけるRCT(BRIDGE-TNK試験)

公開日:

2025年8月1日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

経静脈的血栓溶解療法におけるテネクテプラーゼのアルテプラーゼに対する優位性を示す研究が積み重なってきているが(文献1-4),血管内血栓回収療法(EVT)前のテネクテプラーゼ投与の有効性および安全性は依然として不明である.本稿は中国39施設で実施されたRCT(BRIDGE-TNK試験)で,発症から4.5時間以内に来院し,血栓溶解療法の適応と判断された脳主幹動脈急性閉塞の患者550例(中央値70歳,女性230例)を対象としている.278例がテネクテプラーゼ+血栓回収群に,272例が血栓回収単独群に割り付けられた.テネクテプラーゼ投与開始から血栓回収の動脈穿刺までは中央値16分であった.