公開日:
2025年8月1日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
膠芽腫を含む高悪性度グリオーマ(HGG)に伴う水頭症発生のリスク因子と水頭症に対する適切な治療選択に関しては未だ議論が多い.ジョンズホプキンス大学脳外科は2003年から2022年に発表された15論文4,901例のHGG患者(333例で水頭症を発症)を対象にこれらの課題について解析を行った.プール解析ではHGG患者における水頭症の発生率は8%であった.症状記載があった248例では,最多の症状は認知機能の低下44%,続いて歩行障害35%,頭痛32%,意識状態の悪化19%であった.12論文で水頭症の危険因子が記載され,このうち7論文では,腫瘍摘出術中の脳室開放が危険因子として挙げられていた.
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