公開日:
2025年8月22日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
篩板部(前頭蓋底)の硬膜動静脈瘻(DAVF)は稀ではあるが,主として高齢男性で発見され(文献1-3),前頭葉皮質静脈に直接流出するため,出血率は58-91%と高率である(文献3-5).このため偶発病変でも治療対象になることが多い.篩板部DAVFに対する治療として,従来は主として直達手術や頚動脈的塞栓術(TAE)が行われてきたが,近年,経静脈的塞栓術(TVE)の有用性に関する報告が散見される.浙江医科大学第二医院の脳外科は2016年から約8年間に血管内治療を実施した篩板部DAVF26例(平均年齢60歳,全例男性,出血例13例,静脈瘤合併15例)を解析した.TAEとTVEは各13例ずつであった.
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