公開日:
2025年8月22日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
血管芽腫はWHOグレード1の良性腫瘍であり,摘出後の腫瘍コントロールは良好である.しかし,それらの中には脳幹や上位頚髄などの重要中枢に発生するものもあり,その摘出は必ずしも容易ではない.一方,ガンマナイフによるSRSの長期効果や合併症については充分に判っていない.本研究は世界17ヵ所のガンマナイフ施設で,1993年からの約30年間にSRSが実施された頭蓋内血管芽腫患者193名(VHL病104名,孤発性89名),腫瘍個数570個(VHLに伴うもの433個,孤発例137個, 部位別では脳幹45個,小脳482個,天幕上40個)を対象とした解析である.初回SRS後の追跡期間中央値は,VHL群52ヵ月,孤発群44ヵ月であった.
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