公開日:
2025年8月23日最終更新日:
2025年10月16日【背景】
非定型髄膜腫(WHOグレード2)は,グレード1髄膜腫よりも速い増殖速度や脳浸潤を特徴とする(文献1,2).全摘手術は非定型髄膜腫患者の生存率を改善することが知られているが,手術のタイミングが予後に与える影響については明白ではない.本研究では診断から手術までの期間と生存率との関連を検討した.2004年から2019年までに米国国立がんデータベース(NCDB)に登録され,摘出手術を受けた成人の非定型髄膜腫患者5,452名(約70%が51-75歳)を対象とした.診断から手術までの平均期間は0.8ヵ月であり,63.3%が全摘術を受け,28.3%が術後放射線治療を受けた.術後の平均追跡期間は50.9ヵ月で,全体で21.4%が追跡期間中に死亡した.
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