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2025年10月7日最終更新日:
2026年1月1日【背景】
手術部位感染(SSI)予防目的での開頭術後のバンコマイシン粉末の皮下投与の有効性はいくつか報告されているが(文献1-5),従来は対象が感染リスクの高い悪性腫瘍に偏っている傾向があり,この手技の普遍化は困難であった.
ルイジアナ州立大学脳外科は2021年7月からの3年間に,悪性脳腫瘍を除いた疾患に対し頭蓋内手術を行った987名の患者を対象に,後方視的レビューを行った.経鼻手術症例はバンコマイシン粉末が使用されなかったため除外した.
患者は,術後にバンコマイシン粉末が投与された群(682名)と,非投与群(305名)の2群に分けられた.バンコマイシン使用は術者の裁量によった.全例において,皮膚切開30分以内にセファゾリンの静脈投与が行われた.
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