前大脳動脈と中大脳動脈が同時に閉塞した場合は血栓回収が上手くいっても機能予後は不良:前向き登録データベース(STAR)2,067例の解析

公開日:

2025年10月7日  

最終更新日:

2026年1月1日

【背景】

脳主幹動脈の急性閉塞に対する血栓回収術の有用性は確立しているが,一部の症例では再開通が達成されても良好な転帰が得られない(文献1-3).その原因の一つとして側副血行の不良が挙げられているが(文献4,5),MCAとACAの同時閉塞も転帰不良に関与している可能性がある.本研究は米国を中心とする脳血管内治療のレジストリーであるSTAR(文献6)の登録症例のうち前方循環の急性閉塞2,067例を対象にこの問題を解析したものである.閉塞部位別の内訳はICA-T(末梢)1,280例,ICA-TからMCAへ伸展する閉塞(ICA-M)687例,ICA-TからACAへ伸展する閉塞(ICA-A)17例,MCAとACAの同時閉塞(M+A)83例(4%)である.