特発性正常圧水頭症に対するシャント術のプラセボ対照RCT(PENS試験):北米とスウェーデンの99例

公開日:

2025年12月4日  

最終更新日:

2026年1月9日

【背景】

特発性正常圧水頭症(iNPH)の有病率は65-70歳で約1.5%,加齢とともに上昇し,86歳以上では7.7%に達する(文献1,2).髄液シャント術はiNPHに対する標準的治療ではあるが,その有効性に関する疑義もある(文献3,4).一方,過去のRCTはいずれも小規模なものにとどまっている(文献5,6,7).
本PENS試験は,北米とスウェーデンで実施されたRCTで,過去最大の99例(平均年齢75歳)が対象となっている.
髄液排出試験によって歩行速度の改善が確認されたiNPH患者を,Certas Plusを用いた脳室腹腔シャント・システム設置術の直前に,1:1の割合でバルブ設定4(シャント群)またはバルブ設定8(髄液の流れを停止したプラセボ群)に無作為に割り付けた.