原発性アルドステロン症患者にはプロラクチン産生下垂体腺腫が多いか

公開日:

2016年8月23日  

最終更新日:

2017年9月23日

Coexisting Prolactinoma and Primary Aldosteronism: Is There a Pathophysiological Link?

Author:

Williams TA  et al.

Affiliation:

Medizinische Klinik und Poliklinik IV, Klinikum der Ludwig-Maximilians-Universität München, Munich, Germany

⇒ PubMedで読む[PMID:26176803]

ジャーナル名:J Clin Endocrinol Metab.
発行年月:2015 Sep
巻数:100(9)
開始ページ:E1262

【背景】

プロラクチン産生下垂体腺腫(PRLoma)と原発性アルドステロン症(PA)の関係はしばしば報告されている.本研究ではPRLoma+PAの患者を確認し,血中プロラクチン濃度の上昇がPAの発生に関わる役割を検討した.ドイツMunich,イタリアTurin大学の患者を対象とした.

【結論】

1,026例のPA患者のうち,7例(0.7%)にPRLomaが発見された.一方,本態性高血圧患者14,790例ではPRLomaは発見されなかった.アルドステロン産生副腎腫瘍と正常副腎にプロラクチン受容体が発見された.アルドステロン産生副腎腫瘍ではプロラクチン受容体のアップレギュレーションが認められた.ヒト副腎由来細胞(H295R)ではプロラクチンの投与でCYP11B2が1.3倍発現し,アルドステロンの産生を促した.

【評価】

PAの頻度は高血圧患者の5%前後であり,本邦での推定患者数は200〜400万人と推定される.このうち0.5%にPRLomaが発見されれば,1〜2万人がPA+PRLomaの合併例となり,相当数の患者集団である.逆にPRLoma患者では,PAの頻度はどれくらいか興味深い.

執筆者: 

有田和徳

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