公開日:
2020年4月29日最終更新日:
2020年4月30日【背景】
眼窩腫瘍の摘出には主として眼科医が行う前方到達法,脳外科が行う前頭側頭開頭法,眼窩側壁切開法(Krönlein法)などがあるが,整容性,侵襲性の問題が危惧されている.ボローニャ大学のZoliらは,眼窩腫瘍23例(そのうち83%が筋円錐内)に対する内視鏡下摘出術を後方視的に評価し,その有用性を検討した.経鼻法は16例(70%),経眼瞼法(上眼瞼外側の皮膚切開)は7例(30%)に施行された.腫瘍は海綿状血管腫5例(22%),孤立性線維性腫瘍3例(13%)など多彩であった.術後追跡期間は平均59ヵ月.
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