ジカウイルス先天性感染によると思われる小頭症の神経画像所見の検討

公開日:

2016年8月25日  

最終更新日:

2017年6月9日

Clinical features and neuroimaging (CT and MRI) findings in presumed Zika virus related congenital infection and microcephaly: retrospective case series study.

Author:

de Fatima Vasco Aragao M  et al.

Affiliation:

Medical School, Mauricio de Nassau University, Recife, Pernambuco, Brazil

⇒ PubMedで読む[PMID:27075009]

ジャーナル名:BMJ.
発行年月:2016 Apr
巻数:353
開始ページ:i1901

【背景】

最近ブラジルで流行しているジカウイルス感染との関連が疑われる小頭症は,どのような画像学的特徴を有するのか.de Fatima Vasco Aragao Mらはジカウイルスに先天性感染し小頭症をきたしたと思われる23症例に関して,CTおよびMRIから得られた神経画像所見を報告している.

【結論】

CTを施行した22名の小児全員に,白質の一部に石灰化を認め,21名に皮質の形成異常,20名に脳体積の減少がみられた.また,19名に脳室拡大がみられ,11名に小脳および脳幹の発育不全がみられた.MRIを施行した8名全員に,前頭葉を主とした皮質発育不全,脳室拡大を認めた.8名中7名に大槽の拡大がみられ,同じく8名中7名にミエリン形成の遅延がみられた.8名中各々6名に,中等度から重度の脳体積減少,脳回の単純化,脳梁異常がみられた.75%のケースで,異常は左右対称に認められた.

【評価】

ジカウイルス関連小頭症の神経画像所見に関して分析を行った最大規模の研究である.今後,より多くの症例集積に伴い,ジカウイルス関連小頭症の神経画像所見の詳細が明らかになっていくことが期待される.本文中ではいわゆるトーチ(TORCH)症候群と比較した,ジカウイルス関連小頭症の特徴として単純化脳回,石灰化の部位(皮髄境界),脳室拡大の部位(側脳室後方),大槽の拡大,脳梁異常,小脳・脳幹の低形成などをあげている.

執筆者: 

原裕明   

監修者: 

有田和徳

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