Vol.1, No.3, P.5 公開日:
2016年11月23日最終更新日:
2021年1月26日Resting-state functional MRI in an intraoperative MRI setting: proof of feasibility and correlation to clinical outcome of patients.
Author:
Constantin Roder et al.Affiliation:
Eberhard Karls University, Tübingen, Germanyジャーナル名: | J Neurosurg. |
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発行年月: | 2016 Aug |
巻数: | 125(2) |
開始ページ: | 401 |
【背景】
近年,安静時 (resting) fMRIが注目されているが,術中への応用はまだされていない.ドイツEberhard Karls大学のRoderらは,感覚運動皮質・錐体路の内部または隣接部に病変のある患者を対象に,術前および術中安静時fMRI(iRS-fMRI)を行い,術後状態・術中モニタリング結果との関連を解析した(n=12).使用機種は1.5 Tesla可動式MRI.
【結論】
麻酔下でのiRS-fMRIは実行可能であることが確認され,腫瘍と同側vs対側の感覚運動野における術前zスコアに差は認められなかった.術後に新たな神経障害を呈する患者で術中zスコアは有意に低下していた(p<0.01).腫瘍と同側の大脳半球における術中zスコアは,術直後の麻痺の程度(r=-0.67, p<0.001)および退院日の麻痺程度(r=-0.65, p<0.001)と反相関した.ROC解析では,術中zスコアは退院時の不全麻痺スコアの予後予測にある程度有用であることが示された(AUC 0.84).
【評価】
独立成分分析(ICA)に基づく後処理・機能活性マッピングと合わせたiRS-fMRIの使用は実施可能であることが分かった.感覚運動野におけるiRS-fMRIシグナルの強さと術後神経学的変化との間に有意な反相関が認められ,得られた結果は臨床的指標と関連し得る.この技術のさらなる発展は安静時fMRI研究の新たな可能性を開き,術後神経障害を最小限にする戦略の手助けとなるかもしれない.
参考サマリー