TIAか軽症脳梗塞後の5年間の脳卒中再発率は約10%:国際前向き登録研究(TIAregistry)の結果

公開日:

2018年6月5日  

最終更新日:

2021年2月15日

【背景】

最近加療されたTIA,あるいは軽症脳卒中(初診時mRSが0か1)後の厳密な長期的予後は不明であった.本研究は日本を含む21カ国の61施設で実施された前向き登録研究である.これらの施設で2009〜2011年に治療された4,789例のうち,5年目までのデータが高率に登録されている(median:92.3%)41施設から集められた3,847例を本研究のコホートとした.主要評価アウトカムはフォローアップ開始から5年間で起きた ①脳卒中,②急性冠動脈症候群,③心血管イベントによる死亡の複合で,これらのうち最初に起きたものとした.