ハイリスクTIAと軽症脳梗塞患者に対するアスピリン+クロピドグレル併用は再発リスクを減少するが大出血を増やす:POINT試験の結果

公開日:

2018年6月5日  

最終更新日:

2022年6月13日

【背景】

心筋梗塞患者の二次予防におけるアスピリン+クロピドグレルの併用効果はよく知られており(文献1),脳梗塞患者における効果も少数例で報告されているが(FASTER試験,文献2),確立されたものではない.最近中国から,アスピリン単独に比較してアスピリン+クロピドグレルが脳卒中の再発を32%抑制することが報告されたが(CHANCE試験,文献3),単一民族のデータであり,普遍性が問題となっていた.本POINT試験は米合衆国を中心(83%)とし,ヨーロッパ,オーストラリアなど10カ国が参加した二重盲検RCTである.対象はNIHSS 3点以下の軽症脳梗塞とABCD2スケールが4〜7の高リスクTIA患者.主要評価イベントはフォローアップ開始から90日までにおきた主要な虚血性イベント,すなわち ①脳梗塞,②急性心筋梗塞,③虚血性心血管イベントによる死亡のいずれかとした.