公開日:
2018年7月17日最終更新日:
2021年3月2日【背景】
症候性頚部内頸動脈狭窄に対する内膜剥離術(CEA)とステント術後の再狭窄はどちらが多いか,また再狭窄が脳卒中リスクの増加につながるか否かについてはいくつかの試験があるが,まだ結論を見ていない.The International Carotid Stenting Study(ICSS)は,2001年から開始され,過去最大の症例数で実施されたCEAとステントの国際共同のRCTであるが,一次評価項目である重症脳卒中(死亡と後遺障害を残すもの)の予防効果と70%以上の再狭窄率については両治療群間に差がないことを証明している(文献1).本研究は同じ患者集団を対象に両治療後の50%以上の再狭窄率とそれが脳卒中再発に及ぼす影響を検討したものである.本研究においてNASCET 50%と70%狭窄の検出は頚部エコー検査における収縮期最大血流速度1.3 m/sec,2.1 m/secを代替指標として用いた.n=1,530(CEA:793,ステント:737).追跡期間中央値は4年.
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