松果体部胚腫はハート型の形態とパリノー徴候で予測可能

公開日:

2018年7月18日  

最終更新日:

2021年3月2日

【背景】

松果体には多彩な種類の腫瘍が発生し,その種類によって必要な摘出度は異なる.特に胚腫(pure germinoma)は放射線・化学療法感受性が高く,このため,手術はバイオプシーにとどめた方が良い.したがって,術前に胚腫の診断を確実につけることが出来れば,手術アプローチは定位手術や内視鏡下手術のように生検を前提としたもので良い.愛媛大学のInoueらは,画像所見と臨床症状から,術前にgerminomaを診断するポイントを求めた.対象は胚細胞性腫瘍15例,それ以外の松果体部腫瘍が6例.