髄膜腫術後患者のQOL自己評価は低い:1,722例のSF-36評価から

公開日:

2018年7月30日  

最終更新日:

2021年3月2日

【背景】

脳腫瘍のうち悪性脳腫瘍患者ではQOL自己評価が低いことが明らかになっている(文献1).しかし,良性腫瘍である髄膜腫患者ではQOLが低いとの報告もあるが,健常者との差は無いとの報告もある.いずれにしても症例数が少ないために統計パワー不足で結論が出ていない.Yale大学のBenzらは,米国内の多施設共同研究で,組織診断が得られた(手術後)髄膜腫患者に対する電話インタビューによるSF-36評価を行った.対象は髄膜腫患者1,722例.コントロールは性,年齢,居住地をマッチさせた健常者1,622名.