ガンマナイフによる発癌のリスク:4,905例,8.1年の追跡結果から

公開日:

2018年12月11日  

最終更新日:

2021年2月17日

【背景】

ガンマナイフをはじめとする定位放射線照射によって,照射野内に悪性腫瘍が発生するというエピソード的な報告はあるが,その頻度,リスク因子等は不明である.本研究は欧州と米国の5施設でガンマナイフによる治療を受けた14,169例のうち,過去に放射線照射歴がなく,5年以上の追跡が可能であった4,905例(男:女=38%:62%)を対象として発がんのリスクを検討したものである.追跡期間中央値8.1年(IQR:6.0~10.6).