頭部外傷に対する予防的早期低体温治も無効:446例のRCT(POLAR)

公開日:

2018年12月19日  

最終更新日:

2019年1月24日

【背景】

低体温療法は頭蓋内圧をコントロールし,障害を受けた脳組織からの起炎物の放出とそれによる二次障害カスケードをコントロール出来るとの期待から急性期頭部外傷に対する治療の1つとして,1980年代から広く実施されてきた.しかし,そのエビデンスは不確実で,Eurotherm試験では,頭蓋内圧亢進(ICP>20 mmHg)患者に対する低体温療法は,ICPは低下させたが,機能予後はむしろコントロール群より悪かった(2015年,文献1).一方,ICP上昇が確認出来る前の予防的低体温療法については,一定の結論はなく,推奨レベルも低い(文献2).また,これまでの試験における低体温導入の時期,維持期間,復温などの問題も指摘されている(文献3).本POLAR試験は,早期の低体温導入(受傷後3時間以内,目標33℃),長い低体温期間>72時間,ゆっくりとした復温速度<0.25℃という条件で実施されたRCTである.


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