中大脳動脈ならびに脳底動分岐部のワイドネック未破裂動脈瘤に対する血管内治療による閉塞率:施設判定と中央判定の解離

公開日:

2019年3月5日  

最終更新日:

2021年2月18日

【背景】

近年の機器の改良と治療手技の進歩によって,脳動脈分岐部のワイドネックの動脈瘤に対する血管内治療が広まりつつある.本研究は,米国10大学で実施された,中大脳動脈分岐部と脳底動分岐部のワイドネック未破裂動脈瘤に対する血管内治療の術後塞栓率と安全性に関する後ろ向き症例登録研究である.症例数が115例と比較的多いことと中央判定と施設判定を比較している点がユニークである.対象は中大脳動脈分岐部46例,脳底動脈分岐部(先端部)69例.動脈瘤平均径7.7 mm.動脈瘤頚部の径4.6 mm.ドーム/ネック比1.48.追跡期間 48.8(5~269)週.動脈瘤閉塞の評価は改変 Raymond Roy(RR)スコアを用いた.