膠芽腫に対するテモゾロミドプラス(メマンチン,メトフォルミン,メフロキン):ドラッグリポジショニング

公開日:

2019年3月5日  

最終更新日:

2021年2月19日

【背景】

膠芽腫に対する治療のスタンダードが,可及的摘出+放射線照射+テモゾロミドになって10年以上たつが,充分なエビデンスをそなえながら,これを超える治療成績を示す治療法はTTFくらいで(文献1),まだまだ,beyondテモゾロミドへの模索が続いている.一方で,種々の癌腫において,既存薬の再評価,再配置研究(drug repositioning,ドラッグリポジショニング)が進んでいる.悪性グリオーマでも,様々な組み合わせで,既存薬の再評価が行われており,最近髄芽腫に対するジゴキシンの有効性を示唆する報告が出た(文献2).テキサス州MDアンダーソン癌センターのチームは,メマンチン(メマリーⓇ,認知症薬),メトフォルミン(糖尿病薬),メフロキン(抗マラリア薬)という,直接には抗癌作用目的では使用されていない薬剤の膠芽腫に対するドラッグリポジショニングの可能性を検討している.本論文は2相の用量設定を目指した1相試験の結果である.対象は初発膠芽腫85例.