公開日:
2019年3月19日最終更新日:
2021年2月25日【背景】
膠芽腫(GBM)に対する新規治療法として,CAR-T療法や腫瘍溶解ウイルス療法などの報告が基礎・臨床研究ともに増えつつある一方で,近年,腫瘍ペプチドワクチンによる免疫療法の臨床応用が注目されている.特に個別化腫瘍ワクチンは腫瘍コード領域の変異解読技術の発展に伴い,免疫誘導・選択性の向上をもたらすものとして期待される.アメリカDana-Farber Cancer InstituteのKeskinらは,GBM患者8名を対象に腫瘍摘出後,放射線療法に加え,個別化ネオアンチゲンワクチンを接種し,治療反応性と共に循環血中CD4+T細胞・CD8+T細胞の特異的免疫応答を解析した.
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