脳梗塞t-PA静注は発症9時間以内へ:EXTEND試験

公開日:

2019年5月12日  

最終更新日:

2021年6月1日

【背景】

CT/MR灌流画像(CTP/MRP)は脳循環組織血流の定量化に優れており,急性期脳梗塞に対する再灌流療法の適応症例選択への応用が期待されている.本研究は,オーストラリアや台湾など4ヵ国で実施された最終未発症確認時から4.5~9.0時間で,灌流画像で低灌流であるが,まだ救済可能な脳領域をある程度の広さ(>10 ml)有する脳梗塞患者に対するrt-PA静注の有効性を検証するためのプラシーボ対照RCTである(目標症例数=310).一次アウトカムは90日後の機能予後良好(mRS 0~1).相対危険度(RR)についてはベースラインの年齢と重症度で調整.灌流画像の解析にはRAPIDを使用.