公開日:
2019年5月29日最終更新日:
2021年6月1日【背景】
種々の血管疾患の発生に,腸内微生物叢(細菌叢)に由来する起炎物質が関わっていることが示唆されている(文献1,2).BNIのShikataらは,脳動脈瘤発生マウスモデルを用いて,腸内微生物叢の変化が実験的脳動脈瘤の発生に影響を与えるか否かについて概念実証実験を行った.動脈瘤は高血圧マウスの髄液中にエラスターゼを注入する(動脈瘤誘導)ことで作成した.エラスターゼ注入前に,あらかじめvancomycin,metronidazole,ampicillin, neomycinを経口投与して腸内細菌を枯渇させた動物と,この処置をしなかった動物を比較した.
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